≪加藤理事長あいさつ≫
本日は年に一度の社員総会にご出席いただきありがとうございます。
3年余り続いたコロナが2類から5類に移行し、待ちに待ったところですが、9波がまたと、、気を許さない緊張は続けている状態です。一方では、会員、利用者の皆様におかれましてはストレスフルの日々を過ごされていることと思います。1日も早く、昔のようにストレスフルが解消され、彼らがその人らしく元気で明るく暮らすことのできる日々となることを強く強く願うところです。
そういう意味で課題は多く、まだまだ途上ではありますが、東サポは役員と仲間と一緒に前進しようと、多角的に多面的に議論を進めています。
特に、この後学習会を行いますが、成年後見制度の改善に向けてはどうしたら前に進められるのか、今日また現状を皆さまと確認できたらと強く願っているところです。積極的なご意見をよろしくお願いいたします。
【第1部 定時社員総会】
■協議事項
第一号議案 2022年度事業報告(案)について
第二号議案 2022年度決算(案)及び監査報告について
第三号議案 任期満了に伴う役員の選任について
■報告事項
① 理事長、副理事長の選任報告
※第2回理事会を開催し、三役が決定した。
理事長 加藤正仁
副理事長 白土 一郎
副理事長 山下 望
② 加入及び保険金の支払い状況について
③ 2023年度事業計画及び予算について
④ 全国の加入者数について
(全国知的障害児者生活サポート協会データより)
【第2部 学習会】
テーマ『私たちが望む成年後見とは・・・』
2022年度に実施した成年後見制度についてのアンケートについて、まず報告書の作成を担当した作業チームが報告をおこなった。続いて「成年後見制度の改善を求める要望書」を厚労省・法務省・最高裁判所の担当者に提出し、おこなった懇談会について報告した。
〔加藤理事長〕
成年後見制度について、国は国で勝手にやっている。政治家はリアリティーのある生々しい生きにくさをほとんど聞いたことが無いのではないか。
障がいのある人は生きにくさのある中で、地域の中で主体的にインクルーシブの中で生きていく。こういう人たちが安心安全に生きる上では裏打ちが必要である。こういうことを気づいた人の責任で、東サポを中心にやっているが、私は全国サポート協会の理事長をしていて全国(46か所)に成年後見の話しても反応が薄い。実態がどうなっているのかよく分からない。東京からこれを広く関係者に理解してもらいたい。一緒に全国で動きを作らなくてはなかなか制度を変えることは難しい。これは民法改正に至ることになると思われるがこの議論は一番ハードルが高い。半端なエネルギーではできない。あらゆる人たちと、関係者とつながって、取り込んで、多面的・複層的・多重的なアクションをおこさないと、しなやかにしたたかに、その覚悟が必要である。
今回の東サポの取組みはエポックであり、ぜひこれからも継続的に行っていけることを期待したい。
〔白土副理事長〕
親族後見をしている。大変なおもいをして後見人になった。私が後見人にならないと、息子のための意見を出すためには必要だと思った。でも実際はそうではなく、ならなくても大丈夫で、私が勧めた人から「お金が自由に使えなくなった」と文句を言われた。
今回の取組みの発端は、「生活サポート総合補償制度」では〝親のない人は第三者賠償の請求ができない″が、成年後見制度を利用することで補償が受けられるとAIGやジェイアイシーから伺った。その後ずいぶん成長した話になってきた。2月の懇談会で分かったことは、国には審議員がいて体制が出来上がっている、が、私たち素人のことは理解していない。利用するのは私たちなのに。私たちは権利擁護、相談支援の活動の中で、これからの仕組み作りを、当事者・保護者・事業者が問題・課題に向かって一丸となって進めていきたい。
〔社員:齋藤〕
まずは、成年後見制度に取組んでいただいたことにお礼申し上げます。これからどう取り組むか、についても考えていただいた。今、社会を守る基盤が崩れてきている。先ほど、親の元気なうちは勧められないとの意見があったが、それは逆で多くの人が使いながら変えていくことが必要だと思う。そして制度の推進をけん引するエネルギーを持っているのは保険会社、損害保険は個々のリスクを社会全体で薄めることができる。奮闘を期待しています。
〔株式会社ジェイアイシー 中山専務取締役〕
これまで、報告書を読み、今日も詳しく説明いただき、さまざまな課題について知ることができました。先ほど、本人を知らない人が後見人になると聞いて、身上保護の観点からは施設関係者が後見人になることができれば、利益相反のこともありますがそれができればいいと思います。財産管理については、「未来あんしんサポート」があります。また、本人加入(契約)の実現も目指しています。ジェイアイシーもサポートができるように、引き続きできることから一歩ずつやっていきたいと思っています。
★・★最後に・・山下副理事長
成年後見制度についてのアンケートから始まり、今日は皆さまから今後に向けてのさまざまなご意見を伺うことができました。これをスタートとして、広く周知し、研修会などをおこない、使いやすい制度になるように東サポとして頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。